今治市がモザンビークと交流する「ホームタウン」に認定されたあとＳＮＳ上で誤解に基づいた情報が広がる中、今治市役所のトイレに「移民反対」などと落書きされているのが見つかりました。
市では警察に被害届を出し、警察が器物損壊の疑いで捜査しています。

先月、ＪＩＣＡ＝国際協力機構が交流を後押ししようと今治市など全国の４つの自治体をアフリカ各国の「ホームタウン」に認定したことについて、ＳＮＳ上で「移民を定住させる制度だ」などと誤解に基づいた情報が拡散され、今治市に抗議のメールや電話が相次ぎました。

市によりますと、今月２日の午後１時すぎ市役所第１別館１階の女子トイレの個室の扉の内側に、「南アフリカ移民反対」「南アフリカふざけるな」と書かれているのを市の職員が見つけ、清掃業者が消しましたが、およそ２時間半後に同じトイレを確認したところ再び「移民反対」という落書きがされていました。

さらに、１０日午後２時前には第１別館２階の女子トイレの個室の扉の内側に「移民反対白紙にしろ」という落書きが見つかり、市では警察に被害届を提出したということです。

市によりますと落書きはいずれも油性のペンで書かれていて、現在はすべて消されているということです。

警察は被害届を受理し、器物損壊の疑いで捜査しています。

今治市総務調整課は「市民の財産である公共施設を傷つけたり汚したりするようなことは、絶対にやめてほしい。今後も被害があれば警察に通報する」とコメントしています。

https://www3.nhk.or.jp/matsuyama-news/20250911/8000022959.html