【台風15号】静岡県中西部で激しい突風　各地で浸水害…交通への影響も　48万3千人に避難指示
9/6(土) 8:19配信

　台風15号の影響で5日、静岡県内では牧之原市や御前崎市、焼津市、掛川市、吉田町など県中西部で竜巻とみられる突風が発生し、多数の家屋が全半壊した。線状降水帯が発生して非常に激しい雨も降り、各地で浸水害が発生。

交通は鉄道の運転見合わせや道路の通行止めが相次いで混乱するなど、大きな爪痕を残した。静岡地方気象台は、地盤の緩んでいる所があるとして、引き続き土砂災害への警戒を呼びかけている。

【写真】冠水した空港駐車場、倒れた電柱…　静岡県内各地の被害
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（出典 www.at-s.com）


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　気象台などによると、台風は同日午後に県内に接近し、牧之原市などで竜巻などの激しい突風が発生したとみられる。市によると、3人が重傷、20人が軽傷を負った。

浜松市中央区では倒木に軽乗用車が衝突し、女性が軽傷を負った。焼津市ではイチゴ農園のビニールハウスが飛ばされ、ハウス内で作業していた40代男性が顔面骨折の重傷を負った。

　気象庁は観測やレーダー解析の結果、1時間当たり島田市付近で120ミリ以上、掛川市付近と牧之原市付近で約120ミリ、掛川市粟ケ岳で112ミリ、焼津市付近、藤枝市付近、吉田町付近、伊豆市付近で約110ミリの雨が降ったとして、記録的短時間大雨情報を発表した。

　浜松市によると、中央区湖東町で80代男性が「行方不明になった」と消防に通報があった。増水した水路に転落した可能性もあるとみて、市消防局の隊員らが周辺を流れる和地大谷川などで捜索に当たった。

　県のまとめによると、下田、浜松、静岡など14市町で計約48万3千人を対象に避難指示が出され、10市町139カ所で避難所が開設された。県と気象台は土砂災害警戒情報を沼津市、静岡市、浜松市など28市町で発表。牧之原市、吉田町など13市町では最大約2万730戸が停電した。

　中日本高速道路によると、東名高速道と新東名高速道などの一部区間で通行止めとなった。県によると、国道・県道は22路線33カ所で通行止めとなった。

　JR東海は、雨規制のため東海道新幹線、東海道線、身延線の一部区間で運転を見合わせた。静岡鉄道、伊豆急行は全線で見合わせた。富士山静岡空港株式会社はフジドリームエアラインズ（FDA）静岡―鹿児島の2便を欠航した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/2dff4931ff50d1888b5c03658285c044e201093c