交通事故防止に役立てようと、看板製作などを行う「ニシキデザイン」（青森県八戸市・吉田賢治代表取締役）が、持ち運びできる可搬式オービス（速度違反自動監視装置）を模した「ダミーオービス」を1台製作した。

10日、製作を依頼した八戸警察友の会（於本正会長）が八戸署（鎌田行剛署長）に寄贈した。活用するのは県内初で、同署管内の幹線道路や通学路などで活用する。

　県警は現在、可搬式オービスを1台導入している。ダミーオービスは他県警の取り組みにヒントを得て、於本会長が今回発案した。

　三脚部分を含めて高さ約110センチ、箱組み部分は縦52センチ、横26.5センチ。色や形状、寸法も本物と同じように作った。本物は導入に1千万円以上かかった一方、ダミー製作費は数万円ほど。

　於本会長は「出来は完璧。スピードが出やすい道路で活用してほしい」と話した。八戸署の附田豊交通官は「ダミーであろうと本物であろうと、皆さん気を付けて走っていただきたい」とドライバーに注意を呼びかけた。
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