「ヒグマの駆除はもうできん!」怒りの声を上げる北海道の猟友会…ヒグマ駆除ハンター“猟銃許可取り消し”の衝撃〉から続く

「驚きを通り越して呆れた。今後我々はヒグマの駆除はできなくなるが、それでもいいのか?」

猟銃の所持許可取り消し処分を受けた池上治男氏

 10月18日に札幌高裁が出した判決に対し、北海道猟友会会長・堀江篤氏は語気強く語る。猟友会メンバーがヒグマを駆除した際の発砲が危険だったとして、北海道公安委員会が猟銃の所持許可を取り消した処分を、札幌高裁が法的に妥当だと判断したのだ。

 全国的にクマの出没が問題となっている今、北海道で一体何が起きているのか。住民の安全は、誰がどのように守るべきなのか。元NHK「ダーウィンが来た!」ディレクターで、ヒグマを撃った経験のあるハンター・黒田未来雄氏が、関係者の声を聞くとともに駆除が行われた現場を取材した。(全2回の2回目/前編から読む)

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焦点となるのは「バックストップ」と「跳弾の危険性」

 取材者である私は、2017年から銃による狩猟をしているハンターだ。ヒグマの駆除に携わったことはないが、狩猟で獲ったことはあり、ヒグマについてある程度の経験は持ち合わせている。今回の札幌高裁による判決が妥当なのか、客観的に確かめたいと思い、池上治男氏に取材を申し入れ、問題の現場も見させてもらった。

 知りたかった点は大きく2点。「バックストップが機能していたのか」と「跳弾の危険性はあったのか」についてだ。

 まずはバックストップについて。発砲した場所について斜面を見た瞬間、これをバックストップと言わずして何をバックストップと言うのか、との印象を受けた。弾道方向には建物の屋根は見えず、ストーブの煙突の先端がかろうじて見えるのみだった。斜面は急で、高裁の言う通り、上部に向けて斜度が緩くなっている。しかし斜面最上部から3メートル下がった位置であれば、私としては全く問題ないように感じた。

 また今回は、住民の不安が募り、駆除しなくてもいいのでは、と言う池上氏を市職員が説得したほどの緊急事態だ。同行した警官も住民を避難させ、池上氏が発砲できるように動いている。周囲を人間に囲まれ、異変を感じたヒグマは必死に逃げようとしているだろうし、ササ藪の中に隠れたクマは極めて見つけにくい。その状況下で、高さ3メートルの斜面を背にしてヒグマが立ち上がるという、願ってもない好機が訪れたのだ。その瞬間に発砲しなければ、ヒグマは再び身を隠し、現場は膠着状態に入り長期戦を余儀なくされただろう。そのまま逃げ切られる可能性も十分にあり得るし、そうなれば住民の不安は解消されず、安全も確保されない。本当に、それでも発砲しない方が良かったのだろうか。

 続いて跳弾ついて。問題となるのは斜面の「素材」と「斜度」だろう。柔らかい土なら銃弾を吸収し、硬いコンクリートなら跳ね返す可能性が高まる。斜面は土で覆われ、ササが生い茂る中に木々が立ち並んでいた。至って普通の、山の斜面だ。高裁は「斜面には草木が繁茂していたほか石も散乱し、跳弾が起こりやすい状況」としていたが、山の斜面に草木が生え、土に石が混じっているのは極めて当然のことだ。斜面に草木が生えて石が混じっていては跳弾の可能性があるとするなら、バックストップがあったとしても誰も発砲できない。

 また斜度については判決文には「緩やか」との記載のみで具体的な数字はない。もし今回の斜面の斜度が足りないのだとしたら、今後同じ事態が起こらないよう、全国のハンターの参考のためにも斜度を明記すべきだろう。判決文に添付された図は現場の鳥瞰図のみだったが、弾道方向の断面図も作成し、詳細に考察する必要があると私は考える。

 しかし、発砲時の池上氏とヒグマの立ち位置は、池上氏の記憶にあるのみで目撃者はいない。つまり、弾道を精密に割り出すことがそもそも不可能だ。ヒグマの上にあるバックストップは本当に3メートルだったのか、その部分の斜度は何度だったのか、跳弾を浴びたというA氏の正確な立ち位置はどこだったのか。誰も断定はできない。

 そして、実際に跳弾が起きたかどうかの決定的証拠となる、池上氏が撃った弾は見つかっていない。ヒグマの体内に残ったままで焼却処分されてしまった可能性が高いというが、真相は不明だ。

 尚、池上氏の発砲により銃が破損したと訴えているA氏にも面会したが「現在上訴中の状況なので、最終的な結論が出るまではコメントを差し控える」とのことだった。

「裁判官は、駆除の現場のことを何も分かっていない」

 今回の判決に対し、北海道猟友会会長の堀江篤氏に話を聞くと、「驚きを通り越して呆れた。高裁の裁判官は、駆除の現場のことを何も分かっていない」という言葉が返ってきた。特に跳弾の危険性については、今回の斜面でダメなら「もはや撃てるところはどこにもない」と言う。

 そもそも山の奥にヒグマがいても問題はなく、市街地に出てきたからこそ駆除の対象となる。そこには当然、人が暮らしているし建物もある。またハンターには、そうした危険動物を駆除する義務は本来ないにもかかわらず、時に自らの命を危険に晒し、自治体の要請に応じて駆除にあたっているのが現状だ。

「こんなことになるなら、駆除はもう警察の方でやってくれ」

 2023年の全国的なクマの大量出没を踏まえ、環境省は市街地での危険野生動物の駆除の際に銃を使えるよう、鳥獣保護管理法を改正しようとしている。今回の判決はそうした流れに「全く逆行している」と同氏は困惑を隠せないでいる。

「本来、住民の命や安全を守るのはハンターの役目ではなく警察の役目。こんなことになるなら、駆除はもう警察の方でやってくれ」

 堀江氏は、北海道猟友会会長として、ハンターの身分をきちんと保証しなくてはならないと考えている。三役で協議して理事会を開き、今後自治体から駆除の要請があった場合に猟友会としてどのように対応すべきか、方針について話し合う予定だ。

 万が一の跳弾の可能性を危険と判断された場合、最も懸念されるのが、箱罠でヒグマを捕獲した際の止め刺し(とどめ)だ。現在、人里近くに出たヒグマの大部分は、金属でできた檻のような構造の箱罠で捕獲されている。罠に入ったヒグマにとどめを刺すのに使われるのが銃だ。檻の隙間に銃口を差し込み、至近距離から頭を撃つなどして、一瞬で命を絶つ。今回の判決からすれば、こうした銃による止め刺しも、「ヒグマを貫通した銃弾が金属の檻にあたって跳弾する可能性がある危険発砲」とみなされてしまうかもしれない。

地元住民たちからは強い不安の声が…

 池上氏が敗訴した10月18日以降、砂川市に仕掛けられた駆除用の箱罠の扉は、全て閉じられている。足跡などヒグマの痕跡はあり、確実に民家のそばをヒグマが行き来している状況にもかかわらず、捕獲してもとどめを刺すことができないため、わざと檻に入れないようにしてあるのだ。

 この状況に対し、地元住民たちからは強い不安の声が上がっている。

※全文はソースで
https://news.nicovideo.jp/watch/nw16721573

(出典 news.nicovideo.jp)


<このニュースへのネットの反応>

状況が改善するまで何人犠牲になるんだろうね。そしてその犠牲を誰が責任を取るんだろうね。


なお軽自動車での体当たりでは相当加速ついてないと玉砕どころか熊に負ける模様。装甲車でもなければ車が半壊して動けなくなるだけだから、まず第一に逃げて通報しましょう。で、打つ手がないってなってからようやく「対処する組織が必要」と結論が出て話が進みます。


警察に任せろ。民間人の代わりに熊に食われるのも仕事だ


とりあえず判決だした裁判官と訴えた公安でどうすればよかったかお手本を見せるべき。いい加減無責任な判決出してその後のことは知りません、なんてことはやめるべき。


警官の承諾も取った、熊の背後は建築物、人物等無く坂みたいになって貫通する事も無い状態で駆除したのに取り消しって公安もお勉強は出来ても現実には対処できないのか、あんたらの仕事は一般人の監視じゃ無いだろ。


老人ホームでこの手の話を入居者の方々に聞くと昔は銃を持った猟師が沢山いてちょっと山に入って狩ってきて売ってたとか聞ける。銃規制厳しくしすぎなんじゃない?


なあに?凶器を振り回して暴れる凶悪犯さんを、お巡りさんが撃つのが危ないみたいなもん?同じように、裁判官さんの家族やお友達が襲われても同じことが言えるのかなって


これで本当にハンターの代わりに警察が対処する事になったとして、そこから犠牲者が出るとしたらこういうルールに対してなんの決定権も持ってない人だろうからなぁ・・。


そんなに危険だって言うなら警官も銃携帯すんなよ 凶悪犯にも素手でかかれ


捕獲したヒグマを公安と高裁に放逐してみれば良い。公安と高裁が対処の見本を見せてくれるだろう。


クマかわいそうとか言ってた奴らに壁になってもらおう


日本車のように壊れることで人間を保護するようにできてる代物じゃヒグマは無傷のまま車が壊れるだけだと思うけど。


現場で警官が許可出したから発砲してその場は問題なかったのに、後で土手の後ろに民家があったとか意味不明なことで免許取り消しだからね。そりゃ猟友会もヒグマ駆除なんてしなくなる。裁判官はこの判決で地元にどういう影響があるか全く考えてない。


残念だが普通車両車程度じゃ熊には勝てない・・・シカにすら負けるってのに


道民はヒグマと共生して暮らせってことだよ。喰われたら、そん時はしゃーなし。


警察「撃ちます?」猟師「いや、いらんでしょ」地元「撃って」警察「撃ってって、撃ちましょう」猟師「そっすか、じゃあ撃ちます」 『バーン』 警察「はい、居住区で撃ちましたね? タイーホ」猟師「アホか」裁判所「タイーホは正当です」←イマココ


なんか誤解して警察だけ叩いてる人多いけど許可出したのは警察で免許取り消したのは公安だよ。警察と公安の派閥争いに猟師が巻き込まれたって話


ヒグマくん札幌高裁に出没してくれんかな


もう警察が鳥獣駆除用の装備を導入するキッカケにして、今後は全部警察でやれよ。責任とるってそういうことだろ。


この裁判官の家にでも放したら?