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フェンシング男子団体フルーレで金メダルを獲得し、表彰式で歓声に応える（左から）飯村一輝、松山恭助、永野雄大、敷根崇裕（４日、パリで）＝守谷遼平撮影

　パリオリンピックは４日、フェンシング男子フルーレ団体の決勝が行われ、日本（松山恭助＝ＪＴＢ、飯村一輝＝慶大、敷根崇裕＝ネクサス、永野雄大＝ネクサス）がイタリアを４５―３６で破り、金メダルを獲得した。この種目では、２０１２年ロンドン大会の銀メダルを上回り、日本史上初の金に輝いた。

　フェンシング団体で、またしても「リザーブ」が躍動した。９試合の合計点で争う団体戦で、１点リードの第８試合、永野が今大会初めてのピストに上がった。「ダメでもともと。思い切って動こう」。勢いのまま５連続ポイントを奪い、試合を決定づけた。

フェンシング男子フルーレ団体決勝でイタリアの選手（左）から立て続けにポイントを奪い、雄たけびをあげる永野雄大（４日、パリで）＝松本拓也撮影

　東京五輪の代表で全日本選手権で優勝したこともある永野だが、今大会は団体戦のみに出場できる「補欠」に回っていた。東京五輪では３位決定戦で敗れ、「今回こそ、金メダルが獲得できるように貢献したい」と意気込んでいた舞台で、圧倒的な強さを見せた。

　金メダルを手にした永野は「正直、夢みたいで全然信じられない」とし、こう続けた。「今までコツコツやってきた甲斐があったかな」

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