時折ド正論がみられるギャグ漫画「耐え子の日常」。警官からの職務質問に「身分証を持ってたら見せて」と投げかけられて「社会人にもなっても敬語で話せない人には協力できません」と言い放つ花田さんを筆頭に、耐え子は今日も周りの人たちに振り回されています。

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 「耐え子の日常」は、耐え子が降りかかる理不尽に戸惑いつつも、持ち前のポジティブさ(?)で辛うじて乗り越えていく漫画シリーズInstagramに45万、Twitterに16万超のフォロワーがおり、現在TOKYO MXアニメが放映されています。

 今回はそんな「耐え子の日常」から、耐え子の同僚であり友人の花田さんのエピソードを中心にまとめてみました。花田さんの性格は破天荒そのもの。だけどそれが強力な武器になることも。

 前述の職務質問では、すんなり応じようとする耐え子を遮って花田さんはきっぱりと「お断り」。「なんだその態度は!」と食い下がる警官に、「敬語で話せない人に協力できない」と言い切る、こうと言ったら曲げない強さがあります。

 しかしこれは例外ともいうべき出来事。ふだんの花田さんは存在そのものがトラブルといっても過言ではないほど、道理とは懸け離れた言動を連発します。

 例えば、会社でのこと。耐え子の席にやってきて「昨日借りた1万円返すね!」という花田さん。でも耐え子には、彼女にお金を貸したおぼえがありません。

 花田さんは「そりゃそうだよ」と笑って言い放ちます。「勝手に財布から抜いたんだもん」。悪い意味で良い意味でも素直な子なんです。

 そんな花田さんが耐え子の家に遊びにきたときのこと。酒のおつまみを「買うのを忘れた」と謝る耐え子に、花田さんは「大丈夫! 良いつまみを買ってきたから」とカバンをごそごそ。

 取り出したのは課長の不倫写真でした。「探偵から買ったの」と花田さん。「これつまみに酒飲もうぜ」。確かに酒が進みそう。

 課長といえば、会社の飲み会でのエピソードも。機嫌よく酔った課長が「俺も昔はワルだった」自慢を始めます。「元暴走族だって課長になれるんだ」。その言葉に、耐え子は「すごい! ご立派です!」と感心しきり。でも花田さんは突然ド正論を吐きます。「元ヤンが課長になるより、マジメな人が課長になるほうがずっと立派ですよ」。

 花田さんの言葉に、あっけにとられる耐え子と課長。「でも一番よくないのは……」と花田さんは続けます。「そんな人間をチヤホヤする周りだよ」。……ここでも他人に流されない花田節!

 いつだって剛毅(ごうき)。花田さんにはそんな言葉がぴったりです。耐え子を含む大切な友達のことを「ストック」と呼ぶ乱暴さはあるけれど、耐え子はきっとこの先もこの風変わりな友人と付き合い続けるのでしょう。

突き抜けすぎてカッコよく見える……。

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