■全体主義との価値観戦争で勝ち残るために

新型コロナで明けた2020年、威圧的な言動であちこちで摩擦を起こし、米国中心の民主主義国家群との本格的な“戦争”に突入した習近平・中国。その行動原理を把握するうえで、屈指の中国ウオッチャーが著した本書は、前著『習近平の敗北』とともに必読といっていい。香港デモに多くのページを割き、新型コロナの感染拡大は中国に責任アリと明言、これが習政権の致命傷になると指摘する。

ジャーナリスト 福島香織氏
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